ワンコイングループ会長のブログ

大阪市域交通圏に展開する500円玉の行灯でお馴染みのワンコイングループ二代目会長の経営者目線のブログです。
これを読んでタクシー業界に興味を持って頂ければ幸いです。

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似顔

大阪で導入されそうなRSについて解説します。

今年夏頃から『ライドシェア』関連のニュースが増えている。私は少しブログでコメントする程度にとどめて静観していたが、吉村知事が大阪に導入する方針を示し、私自身も有識者会議に出席したのでブログに情報を書くことにした。


今週前半はソウルにいました。


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ここに書く情報について、ほぼ確実なものと私の推測によるものがあることを理解願います。
※情報の裏取りをしているので、個人的には精度が高いと思っています。


前提として、大阪版ライドシェアは維新の会の意向(総意)ではなく、菅元総理の依頼を受けた吉村知事のスタンドプレーで行われていると考えています。横山市長ですら、内容がよくわからないまま巻き込まれた状態になっているのでしょう。


松井一郎氏(元知事、元市長)の著書にも書かれているとおり、大阪維新の会は菅元総理とパイプがあります。


菅元総理:「吉村君、今度ライドシェア構想を再燃させるから、ひとつ万博を理由に大阪でも手を挙げてくれないかね」。

吉村知事:「よろこんで~」。


というような会話がなされたと推測しています。


吉村知事が初出馬した際にはワンコインタクシー協会も選挙協力を行い、幹部のやなちゃんは吉村氏を選挙カーの横に乗せて運転したそうです。「権力は腐敗する」というように何期も当選すると地元支援者の声も聞かず中央政権にすり寄りたくなるのですね。


大阪に導入されそうなライドシェアですが、大阪府 ⇒ Uber ⇒ タクシー会社というような形で運営されそうです。運輸局はライドシェア制度に対して、それなりの運行管理を要求します。Uberに運行を管理する能力はありません。タクシー会社に管理を依頼する選択肢しかありません。


近いうちに大阪府はライドシェアを管理してくれるタクシー会社を選定(公募?)します。『〇〇タクシー』は満を持して参入表明するでしょう。「最低賃金や社会保険料負担を気にすることなく乗務員を使いたい」と考えているからです。


ライドシェアを運営する会社が儲かる理由は、

①タクシーより管理費が安いから。

②運転者のコストがタクシーより安いから。


という簡単な理屈です。


①と②を同条件(イコールフッティング)にすれば、タクシーがライドシェアに負けることはないと予想しています。


しかし、悪い条件でイコールフッティングしてしまうと泣きを見るのは乗務員です。乗務員(個人事業主)が仕事を請け負っている状態で働くと社会的立場と収入が滅茶苦茶下がります。浮いたお金を外資系配車会社にピンハネされます。


ギグワーカー(ライドシェアの運転手) ≒ フリーターです。非正規雇用より条件の悪い、請負労働者を増やすことになります。吉村知事はギグワークを「働き方改革」と呼んでいます。世界的に見て、ギグワーカーに高所得者は少ないと認識しています。


労働組合も猛反対しますのでタクシー乗務員が簡単に請負労働者になることはないでしょう。大阪版ライドシェアについては、「タクシー業界が少し規制緩和される形で終わるかな」と少し安易に考えています。また状況が変われば報告します (@^^)/~~~


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近況報告(10月8日 日曜日)

かなり久々の更新。ブログを書き始めて6年目となり、正直なところネタが尽きている。時事ネタ(ライドシェア等)について書いても良いが、グループの経営が安定している状況で以前のようにガンガン攻める気にならない。齢五十を過ぎて守りに入っているのかも (^_^;)


大阪市内のタクシー会社は好調を維持している。


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グループ四拠点にあるタクシー会社は全て売り上げと乗務員数を伸ばしている。それも頭数だけ増えているのではなく、確実に乗務員の質が向上している。まじめな乗務員が多い会社には、まじめな乗務員が多く集まる。悪い乗務員が多い会社は、その人たちにとって居心地が良いのだ。


まじめな乗務員が集まると経営が楽だし、内勤者の仕事もぐっと楽になる。私の悩みといえば、会社があまり儲からないことくらい。賃率や福利厚生をトップクラスで維持しながら、ジャパンタクシーを中心に新車を導入すれば儲かるはずがない。


内勤者の給料、賞与も同業他社では考えられないくらい払っている。内勤者は自分の生活が潤わないと乗務員に優しく接することができない。「貧すれば鈍する」のである。労働集約型産業であるタクシー会社を発展させるのは『会社社会主義経営』だと考えている。


ライドシェアは日本城タクシーの坂本社長が仰るとおり、労働問題として分類せねばならない。反対派は「安心安全が担保されない」ことを強調しているが、ドライバーの社会的立場が低くなり収入が減ることをもっと強く語ってもらいたい。


非正規社員を減らそうとしながら、それ以下の待遇で働くギグワーカー(=フリーター)を増やすシステムを導入することは矛盾している。以前、東南アジアで広く使われているライドシェアシステムを運営する会社の社長が、「ドライバーに社会保険を掛けたら経営が成り立たない」とコメントしていた。


中国に住んでいる友人の情報では、「二十代の失業者が増えており、フードデリバリーやライドシェアの仕事に流れている」とのこと。日本でも就職氷河期に定職に就けなかった世代が問題になっている。若者を安易にギグワーカーに仕立てるやり方に強い嫌悪感を覚える。


世の流れは厳しいが、ワンコイングループで働くまじめな人たちを守ることが使命と考えている。


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経営は次のステップへ。

暑い日が続き外出するのが嫌になりますね。

七月十五日〆のワンコインドーム営業所(新金岡交通含む)の税抜き月間売り上げは、予想どおり一億四千万円を超えていた。お陰様でワンコイングループに人手不足は関係なく、乗務員数が増え続けているので譲渡譲受による35両の増車を決定した。


平日でもこの売上!


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業界紙を見ると、乗務員を集め易くするために『二種免許制度を緩和する案』が出ている。私が思うに、二種免許とタクシー業界に人が集まらないことにあまり関連性はない。タクシー業界に人が集まらない理由は、

①職場、職種のイメージが悪いこと。

②未だに理不尽な制度がまかり通っていること。

だと考えている。


特に①に関しては、業界団体が資金を投入してイメージアップを図るべきなのに動きが緩慢過ぎる。自社の経営すら満足にできない人が業界の課題を解決できるはずがない。値上げと55割の撤廃でタクシー各社の収益性が改善されたので、危機感を持つ経営者は少ない。


さて、自グループの話。稼げる環境下において、『働き方改革』を推進する。

①一部の会社を除いて、隔日勤務乗務員の新規採用は行わない。

②大阪市内の会社を中心に月21日勤務と定める。

③勤務時間は休憩を含んで12時間以内と定める。

昼乗務と夜乗務の組み合わせ(一車二人制)は増えるが、会社の収益性が上がれば新車への入れ替えスピードを速くし、乗務員への高還元率を保つことを約束する。


私がタクシー会社に関わりだしたのは四十代半ばだった。その当時と比べると会社と働く人の質が大幅に向上している。乗務員、内勤者とも採用基準を厳しくしているからだ。ワンコイングループは大阪で一番のタクシー会社を目指す。経営は次のステップに続く。


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ギャラリー
  • 大阪で導入されそうなRSについて解説します。
  • 近況報告(10月8日 日曜日)
  • 経営は次のステップへ。
  • リアルな経営のお話し。
  • これで乗務員が集まらない理由がわからない。
  • 親父の墓参りに行ってきた。
  • 労働環境は悪くない。
  • 個人タクシーは制度を見直せ。
  • タクシー会社の賞与は給料の遅配。