新年会で何人かの乗務員さんから、「ライドシェアって、どうなるんですか?」と聞かれた。まじめに説明したら数時間掛かるので、「どうなるかわからへん」とか「大丈夫、問題ない」とか言ってお茶を濁しました。なのでブログで簡単に解説します。
結論は、タクシー業界が少し規制緩和されて終わります。
説明が面倒なのであれこれ聞かないでブログを読んで下さい。
タクシーがめっちゃ規制緩和されたらライドシェアになります。ライドシェアをめっちゃ規制したらタクシーになります。両方とも乗用車を使った旅客輸送なので当たり前の結果になります。国土交通省(運輸局)はライドシェアを骨抜きにする方針で動いています。
私はタバコを吸いません(特定の場所で葉巻は吸います)が日本はアジアの喫煙大国です。世界中(WHO)が喫煙の害を訴える中、日本は路上や多くの飲食店で普通にタバコが吸えます。タバコ族議員や関連組織(企業、省庁)の力が強いからです。
そんな日本で米国や中国式のライドシェアが広がることはありません。次の政権が国土交通大臣を公明党以外から選んだり、国交省の人事に介入したりしない限り、タクシー業界は守られます。小泉進次郎や河野太郎より官僚の方が強いのです。
タクシー乗務員の皆さんはライドシェアを心配するなら、今年の衆議院選挙で自民党(タクシー族議員は除く)と日本維新の会以外の候補者に投票しましょう!
最大の焦点は、ライドシェア運転手が会社雇用(従業員)でなく『請負事業者』として認定されるかです。ライドシェアで儲けようとしている会社が絶対に譲れない定義です。ライドシェアの肝は、運転手を非正規雇用以下の待遇にしてピンハネすることです。
請負事業者(ギグワーカー)には社会保険料が支払われず、最低賃金も保証されません。
ライドシェア推進派から国交省に、「雇用以外の形態を認めろ」という強い圧力が掛かっています。
ライドシェア導入の波は一旦タクシー会社が取り込んで消化するしかないでしょう。東京日本交通の川鍋一郎氏はタクシー会社がライドシェアに積極関与したり、GOアプリでライドシェアを呼べる方向に舵を切りました。少しでも『イコールフッティング』に持ち込む戦略です。
コロナ不況後、都市部で働くタクシー乗務員の待遇は改善されています(要するに賃金が増えている)。タクシーがライドシェアと同条件に近いルールで戦えば負けることはありません。海外でライドシェアが台頭したのは、ハンデをもらっていたからです。
①タクシー乗務員の方がライドシェア運転手より高待遇。
②利用者にとって、タクシーサービスの方がライドシェアより快適(価格面を含む)。
この状況が続けば、働き手も利用者もライドシェアを選ぶ理由はありません。しかし、ライドシェア側に圧倒的有利なルールに捻じ曲げられたら話は変わります。少しでも『イコールフッティング』に持ち込むことがタクシー業界を守ることなのだ。
最後にタクシー業界もこれを機に大いに反省すべきと思います。乗務員の待遇改善や車両入れ替えが遅れたために何十年もサービスレベルが向上していない。「接客の悪い高齢者がボロ車を運転している」というイメージを払拭しない限り、タクシー業界に明るい未来はない。
結論は、タクシー業界が少し規制緩和されて終わります。
説明が面倒なのであれこれ聞かないでブログを読んで下さい。
タクシーがめっちゃ規制緩和されたらライドシェアになります。ライドシェアをめっちゃ規制したらタクシーになります。両方とも乗用車を使った旅客輸送なので当たり前の結果になります。国土交通省(運輸局)はライドシェアを骨抜きにする方針で動いています。
私はタバコを吸いません(特定の場所で葉巻は吸います)が日本はアジアの喫煙大国です。世界中(WHO)が喫煙の害を訴える中、日本は路上や多くの飲食店で普通にタバコが吸えます。タバコ族議員や関連組織(企業、省庁)の力が強いからです。
そんな日本で米国や中国式のライドシェアが広がることはありません。次の政権が国土交通大臣を公明党以外から選んだり、国交省の人事に介入したりしない限り、タクシー業界は守られます。小泉進次郎や河野太郎より官僚の方が強いのです。
タクシー乗務員の皆さんはライドシェアを心配するなら、今年の衆議院選挙で自民党(タクシー族議員は除く)と日本維新の会以外の候補者に投票しましょう!
最大の焦点は、ライドシェア運転手が会社雇用(従業員)でなく『請負事業者』として認定されるかです。ライドシェアで儲けようとしている会社が絶対に譲れない定義です。ライドシェアの肝は、運転手を非正規雇用以下の待遇にしてピンハネすることです。
請負事業者(ギグワーカー)には社会保険料が支払われず、最低賃金も保証されません。
ライドシェア推進派から国交省に、「雇用以外の形態を認めろ」という強い圧力が掛かっています。
ライドシェア導入の波は一旦タクシー会社が取り込んで消化するしかないでしょう。東京日本交通の川鍋一郎氏はタクシー会社がライドシェアに積極関与したり、GOアプリでライドシェアを呼べる方向に舵を切りました。少しでも『イコールフッティング』に持ち込む戦略です。
コロナ不況後、都市部で働くタクシー乗務員の待遇は改善されています(要するに賃金が増えている)。タクシーがライドシェアと同条件に近いルールで戦えば負けることはありません。海外でライドシェアが台頭したのは、ハンデをもらっていたからです。
①タクシー乗務員の方がライドシェア運転手より高待遇。
②利用者にとって、タクシーサービスの方がライドシェアより快適(価格面を含む)。
この状況が続けば、働き手も利用者もライドシェアを選ぶ理由はありません。しかし、ライドシェア側に圧倒的有利なルールに捻じ曲げられたら話は変わります。少しでも『イコールフッティング』に持ち込むことがタクシー業界を守ることなのだ。
最後にタクシー業界もこれを機に大いに反省すべきと思います。乗務員の待遇改善や車両入れ替えが遅れたために何十年もサービスレベルが向上していない。「接客の悪い高齢者がボロ車を運転している」というイメージを払拭しない限り、タクシー業界に明るい未来はない。