ワンコイングループ会長のブログ

大阪市域交通圏に展開する500円玉の行灯でお馴染みのワンコイングループ二代目会長の経営者目線のブログです。
これを読んでタクシー業界に興味を持って頂ければ幸いです。

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似顔

労働環境は悪くない。

例年と違い二月度の売り上げは悪くなかった。大阪市域で営業するタクシーは稼げる状況が続いている。乗客が増えている以上に出庫するタクシー車両が少ないからと分析する。乗務員不足に悩む会社が多いのだろう。タクシー営業権の売買価格は50万円/両くらいに下がっている。


大正駅前の焼肉屋さんで。


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ワンコイングループは五百両に向けて少しずつ営業権を買い取っている。会社の場所を問わず、乗務員が集まっている。うち以外では、中国系のタクシー会社が車両数を増やしているような話を耳にする。これからは頭の悪い日本人より、賢い中国人がライバルになるだろう。


質の良い乗務員は頭を使って営業している。頭が良い人は自分が働いている会社の労働条件が他社と比べてどうなのか知ろうとする。今は稼げる会社で働けば、手取り50万円以上とか普通にもらうことができる。なるべく自由な環境でたくさん稼がせることが会社の役割なのだ。


こんなに稼げる環境なのにタクシー業界に人が集まらないのは、旧態依然とした会社の体質を変えない経営者が多いからだ。隔勤の強要、賞与積み立てと称した給料の遅配、賃金の出ない有給制度、上から目線の対応を続ける会社に人は定着しない。


タクシー会社は『労働集約型産業』である。労働力を確保できない会社は経営難に陥る。固定観念に捉われず、労働者に寄り添う気持ちが経営者に求められる。


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個人タクシーは制度を見直せ。

以前から、個人タクシーの制度(資格取得や運営)について苦言を呈したかったので書くことにした。法人タクシーの乗務員としてタクシー会社に十年在籍すると個人タクシーを開業できる資格の一部を得る。それ以外に一定期間無事故無違反を続けたり、試験に合格するなどの条件がある。


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ワンコイングループから個人タクシーに転じた乗務員は数え切れないほどいる。中には勤務態度が悪かったり、在籍はしているものの出勤日数が少なかった人も含まれている。極端な話、乗務しなくても乗務員証があれば(在籍していれば)個人タクシーになれるのだ。


個人タクシーになると、自分で自分の運行管理と労務管理をすることになる。アルコールチェックの結果を他人に確認してもらう必要すらない。十年以上乗務員を続けていて、長らく無事故無違反だから『自己管理』ができるという理屈だろう。


しかし、上記のとおり個人タクシーを開業する人が皆、人格的に優れているわけではないちゃぶり行為を繰り返してきた乗務員が個人タクシーになっても、ちゃぶり行為を続けている事例がある。会社の指導がないからか、接客レベルが最低な個人タクシーに乗ることがある。


運輸局はタクシー会社に厳格な乗務員管理を求める。それが個人タクシーになった途端に野放しになってしまう。自分で自分を管理できるほど優れている人は少ない。個人タクシーと言えども、運転する人と管理する人は分けるべきである


法人タクシー事業者にとって、乗務員が個人タクシーに転じるのは有難い面もある。追い出したい人が勝手に出て行ってくれるからだ。私も文句ばかり言う乗務員が個人タクシーに転じてくれて喜んだことが何度もある (^_^;)


それだけ、個人タクシーの乗務員は質が良いとは限らないということだ。「個人タクシー制度をなくせ」とまで言わないが、改善策として、

①資格(審査)をもっと厳しくする。

②運行管理等は外部で行う。


ことを提案します。


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タクシー会社の賞与は給料の遅配。

このブログも書くことが少ないので、「自分がイチ乗務員としてタクシー会社を選ぶとしたら」という視点で考えてみました。もし、経営者の方が読んでおられるなら経営方針を見直すきっかけにしてもらえれば幸いです。※あくまでも個人的な意見です。


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大阪の一般的な日勤(夜勤、昼勤)の賃率は60%以上と認識している。もちろん、税抜き売り上げが六十万円以上とかの制限が付く。私が会社を選ぶ場合、この賃率を大きく下回る会社は論外と考える。月々の給料は賃率50%にして、年に何回か賞与と称して残り10%を払う会社も論外である。


『朝三暮四』という言葉の由来を知っていますか。たいていは学校で習いますが、覚えてない方はググって下さい。タクシー会社でいう賞与は給料の遅配です。遅配で済めば良いですが、場合によっては減額されたり、未払いで終わるケースもあります


要するに毎月もらえるはずの給与の一部を会社都合で担保的に取られているのです。文句を言わない乗務員はアホとしか言いようがない。遅配されるのであれば、最低でも金利を付けてくれないと割に合わない。世の中、情報弱者は損をするだけです。


ワンコイングループもコロナ不況前は乗務員に賞与を支給したことがあるが、これは『決算賞与』でした。年度決算で予想以上に利益があった場合に、給与とは別に乗務員や内勤者に利益還元として払うもの。タクシー会社は利益率が低いので、数万円/一人くらいが限度です。


理不尽な賃金制度を続けていながら、「乗務員が集まらない」と嘆くのは間違いである。タクシー会社だから特別が許されるはずがなく、「普通のことを普通にやるのが正しい経営」と信じている。


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ギャラリー
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