タクシー会社が人手不足といえば、乗務員が集まらないことを思い浮かべるだろう。しかし、乗務員以外に内勤者も不足している。何かとややこしいタクシー業界に優秀な人材はなかなか来てくれない。一口に内勤者といっても専門分野があり、採用したい人も複数に分かれる。


①事故、クレーム担当

毎日のように起こる事故やクレーム。当事者(乗務員)以外に会社の担当者が処理や交渉に関わる。経験と知識がなければ務まらない。事故担当がしっかりしていれば乗務員も安心できる。


②運行管理担当

事故と違反を減らし、監査に耐え得る法人タクシーを運営するに欠かせない縁の下の力持ち。口うるさく注意することも必要で乗務員に嫌われることもある。


③人事総務担当

働き方改革を踏まえて、私が一番欲している人材。給与体系を含む労働に関するあらゆる社内ルールを整備し、実際の現場に当てはめる仕事。相談事の相手をすることも多い。ワンコイングループでは各社長が担当しているが専門家を育成したい。


④採用、教育担当

乗務員を採用し、タクシー営業で稼げるように育成する。二種免許がない状態で採用した人(養成)には、教習所 → タクセン → 側乗の段取りを行う。


⑤助成金担当

UD車両を購入したり、高齢者を採用したりすると国や自治体等から助成金を貰えることがある。助成金の種類は多く、毎年ルールも変わるので勉強が必要。手続きも煩雑なので専門的に従事する人がいると助かる。利益率の低いタクシー会社では助成金取得が不可欠。


⑥財務経理担当

給与計算や経費の支払い以外に、乗務員への貸付金管理等の仕事がある。タクシー会社の経理担当は少し業界知識があった方が良い。会社や営業権買収、設備や車両導入のように大きなお金を動かすケースも増えるだろう。銀行との付き合いも必要。


⑦車両管理担当

毎年車を入れ替える。年に一度の車検と三ヶ月点検もある。それ以外に事故や経時劣化で日々修理が必要な車が発生する。タクシー会社の大きな支出の一つは修繕費。乗務員に気持ち良く仕事してもらうためにも車両管理が重要となる。


上記以外にも色々仕事がある。儲からないタクシー会社では、内勤者の給料に使える額も限られる。ワンコイングループは内勤者の給料が多い方だと認識している。某台数だけ大手グループの内勤者は、待遇も悪ければレベルも低いと聞く。


仕事に学歴は関係ないが、できるだけ優秀でまじめな人材を採用していきたい。内勤者を強化し、組織力を高めねば理想のタクシー会社には近づけない。


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