ちょっと前にタクセンから乗客クレームの連絡があった。うちの乗務員が「受注後にDiDiをキャンセルした」という内容だった。内勤者が乗務員へのヒアリングや記録を調査したところ、確かにキャンセルボタンが押されていた。タクセンに報告書を提出したが、先週『乗車拒否』として取り扱うとの連絡があった。


この乗務員は西中島周辺でDiDiが鳴ったので一旦受注したが、指定場所に向かう途中で手を上げた別のお客さんを見つけて乗せてしまったのだ。良いこととは言えないが、DiDiのキャンセルはアプリ会社から認められた行為でちゃんと『キャンセルボタン』も付いている。


アプリ会社にも問い合わせしたが、受注キャンセルで乗車拒否(確定ではない)と言われたのは初めてのケースとのこと。利用者は発注後にキャンセルし放題で乗務員が一回キャンセルしただけで乗車拒否とはあまりに理不尽ではないか。


乗車拒否の定義は昭和の時代から変わっておらず、簡単に書くと、

①タクシーが駐停車または徐行し、お客さんから運送の申し込みを受けた後に拒否すること。

②運送を途中で中断すること。


※①、②とも正当な理由がない場合に限る。


DiDiのキャンセルが①、②に該当するとは思えない。タクセンの拡大解釈も行き過ぎではないか。乗車拒否が認定されると乗務員は一年間乗務員証をはく奪される。つまり、仕事が奪われるのである。そんな重罰をあやふやな根拠で科せられてはたまったもんじゃない。


顧問弁護士を連れてタクセンに抗議に行ったら、天下りでタクシードライバーの敵 田村専務理事が登場。合理的な説明もないまま、「もう決まったことです」の一点張り。タクシー会社がお金を払って運営している組織が何故タクシー会社(乗務員)を虐めるのか腹立たしい。


弁護士も明らかに問題があると指摘しており、タクセンと運輸局に意見書を提出する予定。実際に運輸局で乗車拒否が認定されたら、抗議活動(署名他)や訴訟も辞さない構えだ。


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