外国人旅行者が来なくても非常事態宣言後、タクシーの売り上げは80%以上回復した。つまり、大阪のタクシー需要にインバウンドがあまり寄与していなかったことがわかる。しかし、京都はかなり寄与していたのでタクシー会社は深刻な経営難に陥っている。


ここ数年、うちのグループを含めた大阪のタクシー会社もインバウンド(主に中国人旅行者)に乗っかって儲けようとした。でも、運行管理無用でダンピングありの外資系ハイヤー会社や白タクに勝てず散々な目に遭った。来年以降に需要が復活しても観光ハイヤーに手を出す日本人は少ないだろう。


コロナが収束しても無くなったインバウンド需要が関西に戻ってくるとは限らない。これを境に飽きられてしまうかも知れない。そう考えると外国人観光客に頼り過ぎた経営方針は危険だったと言える(結果論だが)。ガラガラになった『黒門市場』や潰れた『づぼらや』が典型例。


よく飲みに行くのでわかるが、経営が上手なお店はコロナショック後もうまく日本人客を捉まえている。反省を踏まえて大阪はコロナ終息後の経済立て直しを図るべきだ。まず、カジノIR誘致をしっかりやること。「カジノより防災」という某党のスローガンをたまに見掛けるが馬鹿の極みである。


何をするにも財源がいる。収入がなければ防災にも福祉にも教育にもお金が回せない。安倍総理も次期総理の菅官房長官も「地方創生」を唱えるが進まないのは地方都市にお金が集まらないからである。大阪維新の会に力があるうちに何とかしなければ大阪が豊かになるチャンスは消える。


タクシー業界も東京(川鍋)の言いなりでは面白くない。第一交通も東京日交も大阪では頭打ちになっている。昔から大阪人は中央の言うことを聞くのが嫌いだからね。先代会長は安いタクシーを大阪文化に育てようとしたが、経営者として肝心なことに欠けていたので失敗した。


おっと話は逸れたが、大阪にインバウンド需要を取り戻すには弱点を補うことが必要と考える。一つはナイトタイムエコノミーの充実で、飲食店などもっと遅い時間まで開けるべきだろう。この問題も24時間オープンのカジノができれば解決する。


それから、観光スポットをもっと増やさないと飽きられる。例えば、大阪市中央卸売市場とか工夫すれば観光客を集められるはずだ。できれば外国人だけでなく日本人も来たくなる場所が増えれば最高だ。観光客が増えて、今度こそタクシー業界が儲かることを期待する。


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