9月5日に関西中央グループの薬師寺会長を囲んで『タクシーの未来を語る懇談会』が開かれたそうだ。ただ、参加者を見ると代わり映えしないメンバー(古知氏、山根氏、坂本氏、藤原氏他)が顔を揃える。※他と書いたのは面識のない方々だから。業界紙に話の概略が載ってたので感想を述べてみる。


代わり映えしないメンバーからは新しい発想は生まれない。珊瑚交通の山根社長は以前、「あいつ(私のこと)は業界のことをわかっていない」と言っていたらしいが、私が思うにタクシー業は特別な世界ではない。むしろ製造業(工場)に似ていると捉えている。車=製造設備乗務員=作業員(職人)という具合である。


①乗務員の質の向上

古い方々は一部の会社に若い世代の乗務員が集まっている事実を知っているのだろうか。業界イメージを上げたり、会社を良くすればタクシー業界にも若い人がやって来るのだ。若い人が集まる会社は間違いなく乗務員の質が向上していく。


②MaaSとか言う前に設備投資しろ!

ボロ車ばかりの会社のトップが「まあそにょ~ MaaSがなんたらかんたら、、、」とか言うのが馬鹿げている。マーズかサーズか知らんけどメーターを付け替える(自動日報化)方が先やろ。


③地方のタクシー

答えは簡単で儲かるわけがない。助成金なしではやっていけない。保育園と同じで住人に必要なサービスであるなら税金を使えば良いだけの話。政治活動するべし。


④企業内個人タクシー

呆れて開いた口が塞がらない。局や組合を動かして自分たちで潰したものを復活させるのか。『名義貸し』として全滅に追い込んだ過去を清算してもらいたい。ただ、タクシー業界全体の課題として消費税負担の軽減には取り組むべきだ。


⑤需給バランスの調整

大手タクシー会社の本音は「うち以外全部潰れろ」である。コロナピーク時においては業界が団結して出庫制限等をしても良かったと思う。今や雇用調整助成金を活用するのは当たり前。また、規制緩和(車両数の増減を自由にする)は自殺行為である。以前も書いたが、中国系がどんどん入ってくるよ。観光ハイヤーの失敗から学習しないとね。


⑥タクシーの新しいビジネスモデル

ない頭で考えるだけ無駄。フードデリバリーサービスもタクシー車両を使っては採算が合わない。それよりもインバウンド需要の復活(万博とカジノ)に備えて、既存のタクシー会社が儲かる仕組みを考えた方が賢明だ。白タクと運賃ダンピングを一掃できればチャンスは広がるだろう。


それにしても皆さん薬師寺会長に気を使い過ぎていて面白くない。いつの日か大沼社長、浦木山社長、町野がベロベロに酔いながら薬師寺さんを囲んでみたい。


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