来年から『DiDi』が配車手数料5%(アプリ決済の場合は7%)取るということで業界が揉めている。現在、大阪タクシー協会(大タク協)が中心になって、もっと安くするように交渉している。ワンコイン協会も大タク協と歩調を合わせるが、ここで私見を述べたいと思う。


『DiDi』や『GO』といった配車アプリの運営会社がそれなりの手数料(一配車/100円以上)を取ることは将来的に当たり前と考えている。アプリの開発及び運営には何十億円(それ以上?)が費やされており、運営会社は大きな累損を抱えている。当然会社は営利団体である。


大阪のタクシー営業は、もはやアプリ配車なくしては成り立たない。うちの乗務員の売り上げを見ても、「アプリ配車を活用している人で売り上げが少ない人はいない」と言っても過言ではない。必要不可欠なツールであれば、コストが掛かるのは致し方ないと考える。


『GO』についても、現行の配車手数料50円(税別、会社によって異なる)で採算が合っているわけではなく近い将来、大幅値上げの可能性があると見ている。ましてや『DiDi』が市場から撤退すれば、ここぞとばかりに値上げを行うだろう。


事の本質は、適切な迎車料金を取るか取らないかの問題である。『DiDi』が間違ったのは、迎車料金を取らない会社を助長したことだ。大阪の全てのタクシー会社が迎車料金を取っていれば、もっとスムーズに手数料が取れたはず。タクシー会社も「ない袖は振れぬ」。


迎車料金を取らない会社は、高い配車手数料を乗務員負担にするしかなくなる。そうすると乗務員の定着率が下がるかも知れない。『DiDi』は迷走して手数料が取り難い状況を自ら生み出したのである。私はアプリ運営会社とはWin-Winの関係でありたいと願っている。


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